はじめに
業務にてLinuxOSでファイル権限の確認方法を習得する必要があったため、 そのリマインドとして本記事にメモします。
ファイルの権限確認について
ファイルの権限を確認するとき、ls -al /hoge/hoge/
のようなコマンドを打ちます。
実行例は以下の通り。
$ls -al / drwxrwxr-x+ 69 root admin 2346 1 15 02:00 hogehoge drwxr-xr-x+ 63 root wheel 2142 12 23 23:11 hogehoge
この時表示される文字の意味について説明したいと思います。
ファイル権限について
表示結果の左端に表示されている「drwxrwxr-x+」や「drwxr-xr-x+」についてですが、これらは、 ファイルの権限を示しています。 まず、先頭の1文字目は、ファイルの種別を示しており、各ファイルは下記で示されます。
- ファイル d ディレクトリ l シンボリックリンク
次に、2-4文字目はファイルの所有者に対する権限をさし、 3-7文字目はファイルのファイルの所有グループに対する権限をさし、 8-10文字目はその他に対する権限をさしています。
各アルファベットに対する意味は下記の通りとなります。
r 読み取り w 書き込み x 実行 - 権限なし
すなわち、権限がdrwxrwxr-x
における、ファイルの権限情報は下記となります。
- ファイル種別:ディレクトリ
- 所有グループ(rwx):ファイルの読み書き実行が可能
- 所有グループ(rwx):ファイルの読み書き実行が可能 *その他グループ(r-x):ファイルの読み実行が可能
ちなみにファイルの読み込み権限が付与されない場合には、 そのファイルがあるディレクトリに移動できないようになっています。
ファイルの所有者・所有グループとは
先ほどの説明に出てきましたファイルの所有者・所有グループとは何でしょうか。 これらについて説明します。
所有者とは
そのファイルまたはディレクトリの持ち主を指します。 一般的には、そのファイルを作成したユーザが所有者となり、ファイルを編集した場合についても 所有者は変更されません。
所有グループとは
ユーザが所属するグループのを指します。 新規ファイルまたはディレクトリを作成した場合は、所有者は現在のユーザー、所属グループは作成者の所属グループになります。
ファイル権限の変更
ファイル権限の変更方法について説明いたします。
ファイル権限を変更する際は、chmod
コマンドを使用します。
各ユーザに付与する権限は下記の数値で表されます。
- 読み込み:4
- 書き込み:2
- 実行:1
例えば、あるファイルに対し、下記のように権限を与える場合を考えましょう。
- 所有者:読み書き実行 -> 4 + 2 + 1 = 7
- 所有グループ:読み書き -> 4 + 2 = 6
- その他:読み -> 4
この場合、下記のコマンドを実行することでファイルの権限を変更する事ができます。
chmod 764 hogehoge.txt
おわりに
以上が、ファイルの権限確認方法と権限変更方法についてです。 また、本記事は下記サイトを参考に書かせていただきました。
http://qiita.com/masashi-t-h/items/5f4c4fa768642aad9e06#パーミッションの確認