前置き
私は、某中堅SI会社で開発を務めている2年目社員です。
タイトルにもあるように、SIerとして2年間働いてみて、良いこと、悪いこと、それぞれ感じたことがあったので、メモ書き程度に書き残します。
SIerとは?
Wikiさんを参考にして下さい。
システムインテグレーター - Wikipedia
簡単にまとめると、ITが苦手なお客さん(僕の場合は主に公共機関)のために、そのお客さんが利用するシステムを構築して納品するお仕事。
システムといっても、インターネット利用環境であったり、メール、社内イントラネット利用環境であったり多岐に渡る。
SIerはピラミッド構造と言われているとおり、役割が階層的に分かれているので、単に“システム構築”といっても、
特に元請け企業では、「お客様からの要望ヒアリング」「関連事業者とのスケジュール・価格調整」のみとなることもしばしばです。
今の会社に入社した経緯
私は、地方の情報系大学院を卒業しています。大学でプログラミング、アルゴリズムなど、
その仕組みの奥深さに興味を持ち、「更にITの知識・スキルを磨きたい」という動機で入社しました。
入社後は、公共担当の部署に配属され、ネットワーク・サーバ構築、ソフトウェア保守を主に行っています。
SIerとして働いてみた結果
前述しましたが、SIerはピラミッド構造です。企業同士が密接に連携して一つのシステムを構築するので、それぞれの企業が持つ
専門技術を身近に感じることができます。プロジェクトによっては、同じ職場で働くこともありますので、
自社の社員のみならず、様々な会社の社員から見て学ぶことができます。
また、お客様と対面する機会が多いため、お客様の反応を直接感じることができます。
しかし、企業間の連携が多いということは、それに比例して関連企業とのスケジュール・価格調整が増加します。
また、特に元請け企業では、プロジェクトリーダーを育成する傾向にあります。つまり、若手の頃からプロジェクトマネージャ
(主にお客様からの要件の調整、関連事業者とのスケジュール・価格調整)の業務を任されます。
そうなると、お客様・関連事業者との調整が主業務になるため、専門技術者としての成長の機会は失われます。